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第44回 使徒パウロの宣教 その12

レポート

11月13日に第44回ヨシェルの会が開催されました。出席者は20名でした。

晩秋のひと時、熱のこもった講義を期待して、今回も遠くから参加してくださった方々がおられ感謝でした。

使徒パウロの宣教シリーズも今回で12回目。「テサロニケ人への手紙第二 」2〜3章からの学びでした。

2章における主要なテーマは2つ。終末末期の出来事はどのような順で起こるのか?、また「引き止めている者」とは誰なのか?その疑問に対して詳しく解説してくださいました。

先ずはじめに起こると言われている、3節の「背教」。そのギリシャ語の翻訳によって、解釈が違ってくるという解説には興味深いものがあります。

6、7節に記されている「引き止めている者」とは誰なのか?その者が取り除かれるとサタンの働きによって「不法の者」が到来し、非常に厳しい時代をこの世は経験することになります。しかし主の再臨によって一瞬のうちに悪が滅ぼされるが故に、しっかりと信仰に立ち続けるようにと、パウロはテサロニケの信者たちを励まします。

続いて3章においては三つの実践的な訓戒が記されています:

  1. 1〜5節: 祈り、耐え忍ぶこと
  2. 6〜13節 :生計を立てるために働くこと
  3. 14〜18節 :ただ聞くだけの者ではなく、行うものになること

パウロ自身は、信徒たちにとっての模範となるように生活し、宣教の働きを続けてきました。それ故に、その歩みに見習うようにと勧め、またどんなに時代が悪くなっても神の御旨に従って善悪を判断する「良心」を失ったり、それを麻痺させぬようにと説きます。

テサロニケの教会の強さの一つは、神の言葉に対する真摯な姿勢であり、信徒はみ言葉を聞き、受け入れ、信じ、他の人たちと共有しました。 真の信徒は、み言葉の聞き手であると同時に実践する人であるべきだと、テサロニケ人への手紙第二の講義を締めくくりました。

音声・資料を通して更に深みに漕ぎ出されますことをお勧めいたします。

感想

  1. 今回は資料の上段に書かれている今日の学びから見える聖書の構造が、本当に立体的なんだと考えさせられました。テサロニケの信徒にパウロが当てた手紙が2000年近く経た今日のキリスト者にそのまま必要な情報であるから不思議です。 世界的な惨事、背教、引き止めるものの取り除き、不法の人の出現、主の日 についての今回の学びで、終末の出来事の順が再度整理できました。 キリスト者はみことばから主の日のために常に目を覚ましているよう語られています。聖書を通して、過去から学び、現在を見分けて、いよいよ迫ってきた終末に備えつつ与えられた日々を祈り励まし合い過ごしたいと思わされました。

  2. 終末については今まで何度か聴講していましたがまだまだ分かってないというのが実感です。その中で今日の講義から「まず背教がおこり…」とあり、最初にキリスト者が揺さぶられる事に気づかされ、信仰に堅く立ちたいと思いました。

  3. 終末末期の出来事には順番があり、そのことに関して詳しく説明してくださったので、大分理解が進んだように思います。厳しい時代になることを思う時に、正直言って怖くなったりもしますが…堅く信仰に立てるように、御言葉から力をいただきたいと思いました。

  4. 日々の生き方については理解できましたが、未来に対しては想像できませんでした。地上を一掃してそこに新しい聖い地が樹立されるというのは、ここ数ヶ月で始めて知りました。千年(一定期間)のことはよく分かりません。 中途半端な信仰者として生きているより、他の宗教を信じている方が救いの道に行けるのかとも感じられました。 主の許につれていかれるというのが実感として分かりにくいです。ふわふわと浮いているのか⁇残された人と二分されることもよく分かりませんが、なぞはなぞでも良いのかもしれませんが。

  5. 「いつもキリストを思っていなさい」「神に近づきなさい。そうすれば神が近づいてくださいます」「御霊を消してはなりません」このみ言葉を思い出しながら学ばさせていただきました。最後まで神にしっかりとつながって生きたいと思います。ありがとうございました。