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第34回 使徒パウロの宣教 その2

レポート

11月14日に第34回ヨシェルの会が開催されました。出席者は21名でした。初めての方や海外にお住いの方も参加してくださり、有意義な学びの時となりました。

今回のテーマは前回に引き続き 「使徒パウロの宣教 その2 」。

パウロの回心後、異邦人に対する神の新しいご計画が開始されます。十二使徒たちがユダヤ人を中心に御国の福音を広めたのに対し、パウロは異邦人に遣わされた使徒としての働きに専念します。イエスから直接選ばれてもいないパウロは、果たして「使徒」なのか、福音宣教をする資格はあるのか。福音宣教の黎明期の彼の苦悩と行動は、現代の私たちがどのように「隣人」たちに福音を伝えて行けば良いのかを、少なからず教えてくれます。

今回の聖書箇所は、ガラテヤ人の手紙の2章。

パウロが啓示によってエルサレムに向い、「おもだった者」たちと向かい合い、時に対立する場面です。 11-14節、ペテロの誤った行動に対して、聖書を基に面と向かって堂々と抗議するパウロ。それはキリスト信仰の曲解、真理の曲解を招くようなことにならないために、たとえ相手が重要な立場にある指導者であっても決して譲歩してはならないことを教えてくれます。

「迫害者」であったパウロが、直接主からの御声によって回心し、孤立無援の状況の中で、福音の真髄を語ります。すなわち、律法に依らず、行いに依らず、ただ恵みによって救われる。それをねじ曲げる動きは、どの時代にもあります。そして十二使徒のリーダーとも言えるペテロすら、誤ちを犯します。この物語の背景を知るほどに、この対立の緊迫感に震えを覚えます。

しかし、ペテロも他のおもだった者たちも、パウロの宣教に「何も付け加えなかった」とあります。分裂や迷走の危機にあっても、主のみを見つめる兄弟たちの英断に胸が熱くなります。現在私たちの手にある新約聖書の多くがパウロの著述であるという結果を見ても、私たち「異邦人」がその恵みの恩恵にあずかっている現実を見ても、主の奇しいご計画に驚かされます。

私たち信仰者に対して溢れるほどに注がれている神の恩寵・恵みを数えつつ、音声・資料を通してさらなる学びを深めて行きましょう。

感想

  1. パウロがペテロに抗議する箇所にはやはり驚きます。正しい信仰のためには一歩も譲歩しないパウロの姿勢!凄いと思いますが…現実の社会において実行することはとても難しいと思います。パウロがそのようにして真理のために戦ってくれたが故に、私たち異邦人クリスチャンが沢山の恩恵の中で生かされていることは、本当に感謝です。律法と恩寵の対比は分かりやすく良かったです。もっともっと神さまの恩寵・恵みに目をとめる必要を覚えました。

  2. パウロの働きのすばらしさを感じることが出来た。律法と恩寵の区別も感謝であった。

  3. 悔い改めた罪びとに働く恩寵1~20点は聖書箇所が大変参考になりました。 義・恩寵のみが凡ての人類に与えられている喜びを新たに致しました。

  4. 異邦人に福音を伝えたパウロの存在に感謝します。不義なるものが十字架のイエス・キリストを受け入れることにより義とされ、恩寵に預かることが出来る幸い、素晴らしい福音です。

  5. 教会の中で議論をするのをやめて、外に出て行って福音を伝えることをするべき。人の一生懸命は神にとっては無意味と学んだ。

  6. パウロの心意気を思う時、自分に与えられたものも、それなりに失うことはないと確認したように思いました。

  7. 認識が深まりました。改めて良く理解できました。