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第36回 使徒パウロの宣教 その4

レポート

1月16日に第36回ヨシェルの会が開催されました。出席者は19名でした。

新しい年にはいり、聖書のみ言葉をもっと深く知り、学んだことを実践したいという厚き思いと期待を持って、多くの方が集ってくださいました。

今回は「使徒パウロの宣教 その4」 ガラテヤ人への手紙4章からの学びでした。

パウロはガラテヤ書において、1章:福音の起源の正しさ、2章:福音の性質の正しさ、3章:福音が及ぼす関係について語り、そして今回の4章においては、福音はどのような特権を与えてくれたかについて、神の摂理に基づいての理論展開をしています。

内容の濃いことを同時に語っているが故に、整理することが難しいと思われるこの箇所ですが、ポイントを捉え、丁寧に紐解いてくださいました。

パウロはガラテヤ人が真の神を知り、神の子(神による相続人)として歩んでいたにもかかわらず、逆戻りをして再び偽りの神々の奴隷として歩み、律法主義を受け入れることに落胆し、そして、初期の頃のガラテヤ人の熱情に言及し、福音の真理に立ち返るよう訴えます。

続いて、パウロはユダヤ人国家の創設者アブラハムを引き合いに出して、律法と恩寵の違いを強調します。旧約の律法は女奴隷ハガルとその子イシュマエルに象徴され、一方、恩寵の新約は自由の女サラとその子イサクに象徴されます。

聖書の基盤である旧約聖書を知ることによって新約聖書の理解が深まり、また現在中東で起こっている出来事に関しても理解が深まります。歴史を司る神さまのご計画を知ることの醍醐味を味わい、聖書の中に隠されている貴重な宝を発見するためにも、資料・音声を通して更なる学びをしてください。

感想

  1. 旧約の律法と新約の恩寵の違いをハガルとサラ、イシュマエルとイサクを通して語ってくださいました。パウロがいかにガラテヤ人を思い、真のキリスト者になるように純真な情熱をもって、語りかけていたか。先生の一節一節の丁寧な解き明かしから伝わってきました。パウロの人物像がまた深くなった気がします。

  2. 生活の中で、神を知っているのに再び奴隷になるのですか?とのみ言葉は身に沁みます。パウロの子供、子、子供たちよ、の呼びかけを良く理解できました。 4章にこんなに多くの宝が潜んでいたのかと深く感激しました。 「奴隷の女とその子どもを追い出せ」今の現状を見る時、ガラテヤ書の関連の大きさ重大さを、責任と喜びを思います。

  3. 現代の日本においては割礼派のユダヤ人が入り込んでいることはないと思いますが、日常の信仰生活を送る中で、行いや肉による救いに頼ませようとする誘惑はいたるところにあるのかも知れません。心におくことは神との関係に生きることを大切にして、信仰による救いをいただくよう、見分けることが大切と教えられました。

  4. 民法によれば契約は「申出と承諾」によると定められています。神と自分との間は言いかえれば相互に知られ、知る。これがポイントになると思いました。アクティブな信仰ですね。 ガラテヤ書を通して白熱の講義。まさに真理の開示です。

  5. ガラテヤ書を今まであまり深く読んだりメッセージを聞いたりしてこなかったことを実感しました。 奥に隠された(パウロは隠したつもりはないと思いますが)メッセージを、主にもう一度聞きなおし、じっくり味わいたいと思います。

  6. キリストの贖いの対象、パウロの目の病いについて、教えていただき感謝です。

  7. 昨日、自宅で読んだばかりの箇所でした。本日の学びの中で理解が増しました。ありがとうございます。

  8. キリスト教とユダヤ教のちがい、私たちがしっかり学ぶところだと思います。

  9. 今回はちょっと難しかったです。

  10. とても良くわかりました。ありがとうございます。

特記

先回のアンケートの中に以下の質問・要望があり、今回の講義の中で講師がその質問に対する答えに言及していますので、是非参考にしてください。【音声の後半部(1:10:23-1:14:18)、資料ではP3(下から7行目「三日後」)】

質問文:
「ある陰謀説系の本には3日後(死んで)に蘇るという話は太陽神バール教(クリスマスを生誕日にした)と同じく、反対的な(サタン系)の話から引用していると書かれてましたが、それは、その宗教が預言書のひとつであったと思われますか?又、どのように思われますか?ネットでヨシェルの会で読めたら感謝です。」