レポート
5月8日に第38回ヨシェルの会が開催されました。出席者は22名でした。
2ヶ月間の英国滞在から沢山の霊的な刺激と洞察を得た講師のフルダ先生の熱い言葉と、期待を胸に集って来てくださった方々の想いが相まって、本当に素晴らしい学びの時となりました。
今回は「使徒パウロの宣教 その6」ガラテヤ書6章を1節づつ丁寧に解説して頂き、最後に復習の形でガラテヤ書全体の総まとめをしてくださいました。
パウロは5-6章において信仰の実践面を強調し、特に6章においては犠牲的な奉仕に関して言及しています。新約時代の信徒は、モーセの律法から自由にされ、御霊にある自由を所有していることが根底。しかし自由ゆえに何もしなくて良いのではなく、聖霊の働きによってキリストの律法を全うすることの大切さ、自己中心ではない愛の行為の実践の必要性は、むしろ高まっていると教えられます。
2節と5節の邦訳では同じ言語である「重荷」の意味の違いや、ヘブル文化において用いられる、「正しい」・「分け合う」などの言葉に関する解説は興味深く、文脈の意味を理解する助けとなりました。
また、「教会が霊のイスラエル」であるとみなす「置換神学」の指示個所としてあげられている6:16の解説から、「この基準に従って歩む人々」と「霊のイスラエル」の違いが明確にされます。
ガラテヤ書の結論として、とこしえの安全保障である「信仰義認」、律法厳守では達成されない「聖化/聖め」、忠実であり続けることに対して与えられる「報酬」の3点を再度確認し、最後にガラテヤ書の概略と復習をして、パウロの第一次宣教の地であるガラテヤ人の手紙を締めくくりました。
音声・資料を通して、熱のこもった講義から更に深い学びをしてくださいますことをお勧めいたします。
感想
- 今日は久し振りのヨシェルの会で講師の熱い思いが一層響いた学びでした。 ガラテヤ6章は5章に引き続き信徒の実践面について、パウロが語っている箇所。 具体的に一節ずつ丁寧にひも解いて下さり自分自身の信仰生活を見直すことができました。 又、更に「御霊にある人」として成長したいと。そのためには「み言葉の学び」に精進したいと思いました。
- 実践面を強調されたガラテヤ書6章の学びで、実践すべきこと、身近なこととして語られ、よく理解ができました。 聞いて終わりではなく、さらに自分でも学び実践していかなければと、毎回思わされるのですが…
- 信仰は実践…行動する信徒でありたいです。一歩踏み出す力をください。 良いお話ありがとうございました。おぼろげだったところがクリアにされたり、順序立てて説明してもらってすんなり理解できたり…“目からウロコ”というより“うなずく”内容だと思いました。
- 「愛には行動が大切」ということばに、すっかり自分の問題の事ばかりで人のために何かをすることを忘れていました。気づかせていただいた事に感謝します。
- 愛の行為の実践が出来ていないことを改めて思わされました。他の人の必要に対して敏感になる心と、英国の信仰者のように一歩踏み出して行動する勇気が必要だと思いました。聖霊さまにより頼みつつ、具体的に行動していけるようになりたいです。
- 恵みにより信仰によって律法から解放され、新しいキリストのいのちに生きる者となった私たちがどう生きていくことが望まれているかを、ガラテヤの信仰者と共に教えられた思いがした。それはキリストの律法を御霊によって全うすることで実が結ばれると励まされた。 ガラテヤ書の理解が整理されて感謝でした。
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3点:
- 教えられたこと: イ.)実践面 ロ.)聖書の学びの必要性[時代、言葉(謝礼)など]
- ガラテヤ書から大いなる希望を与えられました。
- 祈りは聞かれるか。聞かれなくても祈るのか。
- 今回は英国から戻られ、いつになく熱のこもった講義でうれしく感銘致しました。