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第79回 ヨハネの黙示録 その1

レポート

2022年1月11日に第79回ヨシェルの会が開催されました。出席者は15名。

年は改まりましたが、コロナ禍が静かに広がる予兆を感じる日々が続きます。毎回の様に降る冷たい雨も、気持ちを落とさせます。学ぶ聖書箇所は、今までの使徒行伝から「ヨハネの黙示録」へと移ります。前回終了時に参加者の意見も聞き、師も導かれた結果です。明るい明日が見えにくくなっているからこそ、聖書はどう語っているのかに耳を傾けたくなります。語られる師と参加/視聴して下さる皆様と主の導きに、只々心から感謝します。

今日のタイトルは「ヨハネの黙示録 その1」。

初回は、全体の流れを俯瞰します。時間の流れについて、人類史の終着点、七つの教会についての概要、黙示録の捉え方の変遷、一連の出来事(封印、ラッパ、鉢)の「パターン」…。

初めての大冒険では、大きな地図を広げて、大まかな進路や道順を確認します。詳細な部分には意識を向けずに、どこに向かっていくのかを先ず確認すべきです。目に飛び込んでくる、一つひとつの不思議な言葉に囚われると、全体像を見失います。黙示録こそ、適切なガイドと一緒に読み進むべき書物なのだと思わされます。

副読本とされる「一人で学べるキリストの啓示:ヨハネの黙示録の預言」は師の著作ですが、書かれてから今までの時間で、より明らかになった事柄や解釈を踏まえた学びとなると予告されます。ミステリードラマが最終回に近づくほどにトリックが読み易くなるように、終末期に近づくほどに明らかになっていく事柄が増えていきます。全面改訂版の生まれる場に招かれた気さえしますし、それがネットで公開されるという意味の重さも感じます。

語られる言葉を聴きながら、「歴史(History)」とは「彼のストーリー(His Story)」と同義であり、更に前の時代に「預言」とされてきたものの多くが、既に「証し」に塗り替えられていく情景が頭の中に広がります。そして私達自身が、その「証人」であり、「担い手」でもあるのです。

パウロの旅を丁寧に辿ったが故に、不思議な言葉に出会う度に、見たこともないことを伝えるべく使命を受けたヨハネの重責を前よりも感じられるようになっているかもしれません。コロナ禍の不安の中、この先に私たちを待ち受ける事柄が、どの様に語られるのか、ヨハネはそれを何故そう表現したのか。今までの学びの集大成となりそうです。

しかも、その集大成の落とし所は「希望」です。この書が書かれた時代、迫害が増し加わる不穏な時代、そのさなかの信徒を励ます書物だと、師は言い切ります。

不思議な書物、暗い予言書、意味不明な難解な本、それでも人を惹き付ける書物…一般的な印象としてはそんなイメージでしょうか。それが実は「希望」に満ちている。それは「行き先」が分かるから。目の前が暗くても辛くても、辿り着く道筋が見えてくる、明確に書かれている。黙示録にかけられた「覆い」もまた、不思議な香りを放っているかのようです。

現代の不安も、進むべき道が見えない事、どこまで今の状況が続くか分からない事、行き着く先がどんな状態なのか分からない事…。信頼できる指針が求められています。それが黙示録には書かれている。だから頑張れる。だからこそ「希望」。

終了後、このコロナ禍の状況と黙示録の接点をお聞きした。聖書に書かれてある「神の災い」の中に、このコロナが分類できるものはない、と即答で返される。そうか、聖書は神の行いの書であって、サタンのそれではない。この先、神が何をお許しになるのかは分からない。でも、神のなさることは、私たちの「命」を守ることから逸れることはない。そう考えると、少し安堵できた気がしました。これも「希望」なのかもしれません。今回もたくさん語られました。音声動画・資料を通して更に深くお学び下さい。

感想

  1. 今から振り返るとあの2020年の年明けからコロナパンデミックによって世界が変わってしまった。いったい何が起こっているのだろう?聖書にある黙示録のどこに今私は、世界はあるのだろう?このタイミングでの学びに感謝です。今回の学びで驚かされたことは、聖書がキリストの再臨とメシアの時代を最も多く語っているということでした。神の視点から書かれた人類史、神の奥義をキリストと聖霊がヨハネを通して神が明かしてくださるという黙示録。残された時間に何をするかに確信と力が与えられることを祈りつつ期待して学ばせていただきたいと思います。

  2. 忘れていることの方が多いせいもあるのですが、黙示録の学びは難しく何度しても発見、気づきを与えられます。導入部分の学びは講師の本を再読し、基本的な知識をしっかり備えようと思わされました。神の啓示を通してこの世の出来事に目が開かれ、理解を広げることができ、洞察力、先見の明が与えられ、周りで起こっていることを神の計画の中のどの位置であるかを知り、備えて歩みたいと願っています。これからの黙示録の学びが楽しみです。

  3. コロナ禍の中で先行き不安なこの時期に、黙示録の学びがスタートしたことを嬉しく思います。今回は特に「とき」に関しての解説が興味深かったです。旧約の預言者たちが見た預言的眺望、天におられる神の視点、現在に生きている私たちの歴史や聖書、事象を通しての視点、そしてこれからの未来預言。「すぐに起こる」「ときが近づいている」と記されてからもう2000年近く経った現在、まさに今がそのとき、この預言書に書かれている事がいつ起こっても不思議ではない。愛する方々の救いのために、この国のために執り成しの祈りを捧げていくことの大切さを強く思わされています。また、信仰者としては必要以上の恐れを抱くことはないとしても、緊張感をもちつつ、この世の出来事にも注意を払いながら、絶対的主権者である主に信頼していきたいと思います。次回の学びも楽しみにしています。ありがとうございました。

  4. 黙示録の導入、詳しく解説してくださりありがとうございました。黙示録は預言書であり、キリストの啓示の書。聖書はキリストの再臨に関して多くを証しているとのこと。もっともっとイエスさまを、聖書を知りたいと思わされました。黙示録は30年間の「使徒の働き」の続きであり、解決編。そしてその終わりがいよいよ近づいていることを実感させられている現在、目を覚まして備えをする必要があります。ただ、今置かれている現状下において、具体的に何をどうすればよいのか…自分に出来ることは何なのか…学びを進めていく中で見えてきたら嬉しいです。

  5. 導入部分だけでも、黙示録の奥深さを感じました。深すぎて難しいところもありましたが、これからの学びを楽しみにしています。本年もよろしくお願い致します。

  6. この時期に黙示録の学びを、2022年にスタートしてくださり神様に感謝します。 教会に対する悔い改め、宗教をしていること、イエス・キリストのみ、Bibleのみを見ていくことに気づくためにはコロナ禍は益だったと思いました。先生の話に共感します。 黙示録の学び、とてもわかりやすかったです。これからも楽しみです。

  7. 今からの時代、大切な章を学ぶことが出来て嬉しいです。続き、予定が合わなくてもプリント頂けたらと思います。

  8. 続けて学びたいです。

  9. 次回も期待します。ありがとうございました。