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第83回 ヨハネの黙示録 その5

レポート

2022年5月10日に第83回ヨシェルの会が開催されました。出席者は14名。

収まり切らぬコロナ禍、長期化しつつあるウクライナ戦争、徐々に高まりつつある物価、既に梅雨かと思ってしまう続く雨…世の中に「光」を求める声が切実さを増しつつある気がします。今回は、解かれていく「封印」と私たちが今やれることに焦点を当てます。聖書内だけの話ではなく、いま現実に起こっている事柄も合わせて考える時間となりました。語られる師と参加/視聴して下さる皆様と主の導きに、只々心から感謝します。

今日のタイトルは「ヨハネの黙示録 その5」。

学ぶ聖書箇所は、ヨハネの黙示録6章から8章1節。解かれていく「七つの封印」と、絶望の合間に見える希望としての「幕間(まくあい)」。

白い馬、赤い馬、黒い馬、青ざめた馬…それぞれの言葉の意味から解釈を学びます。「来なさい」と呼ばれる度に進み来る馬たちの様子に、断続的なものではなく、寄せては返す波を思い起こします。殉教、混乱、大災害…残りの封印と、最初の四つとの差異についても気付かされます。そして、耐え忍べるはずがない絶望的状況下でも、守られる者たちが計画通りに残されることに安堵します。…「安堵」は言いすぎかもしれません。とても自分が生き残れるとは思って聞けませんでした。でも、神は約束を破らないこと自体が、ほのかな「光」となって響きます。

見たくない事柄、聞きたくない事柄、希望を持ちにくい事柄…暗い言葉が続きます。脳がどこかで拒否反応を起こしているのか、学びながら混乱もしてきます。特に、これらの封印が「艱難期」と連続で起こるもの、もっと言えば「封印」が「七年の艱難期」の中に含まれると認識しているならば混乱します。「既に艱難期に入ったの?」という問いが壁となって、解説が耳に入ってきてくれません。

でも、解説を聞きながら、征服者(白い馬)も、戦争(赤い馬)も、飢餓(黒い馬)も死(青ざめた馬)も、常に私たちの周りには存在していたことを思い返します。戦争がなかった時代はなかったし、飢餓がない時代も有りませんでした。ただ、私たちが目をつぶって見ないようにしていただけです。平和な日本で暮らしていると特にそうです。世界中で起こっている悲劇に見て見ぬ振りをし続けていただけかもしれません。

もしかしたら、「封印」はヨハネの時代に既に解けていて、二千年かけて波のように何度も何度も繰り返し「警告」がなされていたのかもしれません。それに対して、私たちは熱くもなく冷たくもない眼差しでただただ静観していただけかもしれません。

「神は生かし、悪魔は殺す」。シンプルな解説の言葉の重みが心にのしかかります。封印は警告が目的であって、滅ぼすことは目的ではない。「これでもか、これでもか」と、神は私たちに立ち返れ、祈れと魂を揺り動かし続けているかの様です。

遠く離れた地での戦争が、こんなにも心を締め付ける。今までだって紛争も虐殺もあったのに。ようやく切実に祈らざるを得ない状況になって、祈りを受け取ってくださる方の存在に気がつく…。あたかも「放蕩息子」の様に。

七章の最後は涙が拭いとられる場面、八章の最初は静けさ、そして次回はラッパへと続きます。時代が進むにつれて明らかになることが増えるのは道理です。そして全ての伏線が回収され一つの結末に進みます。花婿を迎える灯火(ともしび)を消さぬための油を備えられるように、この学びから得るものを増やしていきたいと思います。信仰者にとって大切な警告も示唆もアドバイスも、今回もたくさん語られました。音声動画・資料を通して更に深くお学び下さい。

感想

  1. 世界がワクチンや戦争で混乱し、何が真実かわからない中、興味深い学びになりました。マタイの福音書24章で、世を去る時が近づいたイエス様が弟子たちに語った、世の終わりのしるしである、救世主を名乗る者の出現、戦争のうわさ、民族や国の敵対、飢饉と地震などについて改めて考えてみると、それらは既に世界中で起こり始めていて、イエス様の昇天以降ずっと人はそれを繰り返して自ら苦しみ、自然も呻いている、戻ることのない産みの苦しみはとっくに始まっていた!という気づきと共に驚きを覚えました。加速度的にそれらが増悪していて、神の警告から裁きに向かう黙示録の時代である今、イエス様が繰り返して弟子たちに言われた「だから、「目をさましていなさい」「人の子が来るのは、ちょうどノアの日のようだからです」を心していなければと思わされ、また宣教の重荷を覚えます。感謝です。

  2. 今日の講義は厳しい内容が多いと感じました。ワクチン接種で今後10年間の死者数の話は俄に信じ難く、戸惑いを覚えます。本当でないように願います。6章は神がこの汚れた地を清めるために世の終わりの裁きをなされる始まりの章。今まさに封印が解かれたような独裁者の国が増加、疫病コロナ、ウクライナとロシアの戦争、食料不足の価格上昇。 質疑応答で7年の艱難期が始まったかとの質問に「まだです」と答えられたので、今以上の恐ろしい世界にますますなるのかと、現実を見据え、主としっかり繋がり御言葉を巡らして信仰の道を歩みたいと思いました。

  3. この時期に黙示録の学びができていることを嬉しく思います。記載されている2つの表はとてもわかりやすいです。人類の1/4の滅亡に関しての一例としてワクチンでの死亡者数があげられましたが、戦争や地震や災害などを考え合わせると、悲しくはありますが納得せざるを得ない数字だと思わされます。7章で十四万四千人のイスラエルの民の救いに言及していますが、系図や数を重んじる民族と思えるがゆえに、ダン族が抜けていることはやはり不思議です。終わりの時代にあって、神の国が到来する前に人も地もきよめられる必要があり、そのためには裁きがどうしても必要であるという事が理解できました。これからますます厳しい時代になる事を覚悟し、祈りつつ、自分のやれることを成していかなければいけないと思わされています。 ありがとうございました。

  4. 現在起こっているワクチンや戦争に関しての情報や先生の見解、とても参考になりました。ただ、まだまだ判明していない事もあり、私たち人間には知り得ない事も多いと思います。 封印の4つの裁きは旧約の預言者たちがすでに語ってきたことであり、旧約の時代から今に至るまで何度も繰り返されてきた出来事であり、そのことがより広範囲で頻度や加速度が増し、いよいよ世の終わりの時代になってきている事だと実感しました。艱難期を目前に控え、人々の救いのために何ができるのか改めて考えさせられています。

  5. 黙示録の学びは、今世界で起こっている事と深く関わっているのはわかります。だから祈らなければいけない事もよくわかります。が、ワクチンの事など憶測で、神にしかわからない事のように思います。この世の情報も大切だと思いますが、もう少し聖書の学びを聞きたいです。