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第89回 ヨハネの黙示録 その11

レポート

2022年12月13日に第89回ヨシェルの会が開催されました。出席者は9名。

めっきりと冷え込んだ12月、戦争もコロナも一向にやまず日常に溶け込んでいく日々。それでもクリスマスソングが微かに聞こえ、世界中の平和をいつもより多くの人が祈る時期となりました。一人でも多くの人が救われることを願いつつ、かなり過酷な黙示録の学びを続けます。前回学んだ16章をもう一度おさらいしつつ17章へと向かいます。神に敵対するものの末路とともに、神の怒りの大きさ激しさも感じます。語られる師と参加/視聴して下さる皆様と主の導きに、只々心から感謝します。

今日のタイトルは「ヨハネの黙示録 その11」。

学ぶ聖書箇所は、ヨハネの黙示録17章。大淫婦に対する裁きについて御使いが語ります。大淫婦、獣、大バビロン…神に敵対する忌まわしきものの末路が示されます。具体的にそれが何を指し示しているのか分からなくても、救いのない滅び方が書かれていることは誰の目にも分かる文書が重く続きます。イエスが「生まれて来なければよかった(マルコ14:21)」と裏切者ユダを語ったことを思い出します。

書かれているものが、人なのか国なのか都なのか宗教組織なのか。単語に引っかかる度に謎が膨らみ迷い始めます。ヨハネが一生懸命語るほどに、糸の切れた凧のように謎の合間を彷徨います。更に、その一つひとつの言葉が現代の何に当たるのかを考え始めると、頭が痛くなります。力に酔いしれる権力者の顔が浮かびます。腹黒い宗教指導者の笑みもちらつきます。腐敗した厚顔無恥な役人たちの後ろ姿も重なります。でも、ふと我に返ります。これら聖句のテーマは犯人当てクイズなのでしょうか。具体的な名前を挙げて〇〇氏に気をつけろ…ということなのでしょうか。

ある父子が旅をしていたとします。父は子供の安全を守り切る絶対の自信を持っていますし、それだけの力も愛情も持っています。子は父を尊敬しつつも、時折心が揺れる「子ども」です。二人は暗がりの道を進んでいます。子は、時に大胆に駆けたりもしますが、時に怯え父の手を握りしめます。父は、いつもの様に、子を安心させようと話しをすることにします。

父は、二つの話を頭に浮かべます。一つ目は、怖い話など全くしないで、安全に目的地まで進んでいける明るい未来の話です。二つ目は、父とはぐれてしまったらどんな悲惨な未来が待っているのかを詳細に語り、父から離れないように諭す話です。

父は、子を信頼も信用もしていますが、何度も裏切られた過去があります。子は幾度となく嘘を口にし、他人の家に紛れ込んだりしたことも数回ではありません。その度に、父は悲しく辛い想いをしてきました。今度の旅は、そんな経緯を経た上での二人にとっても大切なものでした。

父は、どちらの話しを語ったでしょうか。私は後者だと思います。父が、どれほど完璧に子を守れるにしても、子には「備え」が必要だと思うからです。万が一にでも子が一人で窮地に立たされたとき、あるいは誘惑に揺らいだとき、子には「父の言葉」が支えになり得ます。そして、おそらくは父の側にも「備え」が必要だと思います。それは何度も裏切られたからの防衛線や牽制球ではなく、心配するが故に話す、子の自由意志を尊重するが故に聞かせるのでしょう。そして父はいつも前もって話すことをずっと続けてきたのです。

父は子を守る絶対的な自信があります。なので、最悪のケースは起こり得ません。つまり、悲惨な未来についての詳細は余り重要ではないのかもしれません。何が起こり得て、何に気を付けるべきかこそが大切なところです。現実的に「矢」が降ってこようが「槍」が飛んでこようが、当たらないのであれば、余り差異はありません。それらが飛んで来る状況を如何に避けるか、如何にその兆しを察知するかがポイントなのです。

ヨハネが語る終末期。この地獄絵のような世界をどれ程の信徒が通過するのか、あるいは通過しないで守られるのか。今回は、御使いの一人が敢えて教えてくれた「大淫婦に対するさばき」ですので、信徒自身に降りかかるものではありません。でも信徒たちは、これらのことが起こるのを目の当たりにするのでしょう。気がつく人も、気がつかない人もいるかも知れません。でもこれからの旅路で、これらはすぐ傍で起こることで、気がついた人には「あぁこのことだ」と更に神を想う瞬間となる気がしてなりません。だからこそ、神は前もってヨハネに書かせているのだと。

悲惨な記述を目で追いながら、逆に前もって教えてくれてありがとう、と感謝する日がどんな形で来るのでしょう。この暗闇の先に思いを馳せます。教えてくれてありがとう、導いてくれてありがとう、一緒に歩んでくれてありがとう、守ってくれてありがとう…感謝の中を進み、一人でもそんな想いに至る友人たちが増えますようにと執り成しの祈りを捧げることができたなら…。信仰者にとって大切な警告も示唆もアドバイスも、今回もたくさん語られました。音声動画・資料を通して更に深くお学び下さい。

感想

  1. 朝、目が覚めて外を見、今日もおそらく平和な一日が過ごせそうだとホッとする日々ですが、数年前の穏やかな心持ちは意識して取り戻す必要を感じています。学びを通して薄皮を剥がす様に理解が進み整理され感謝ですが、まだまだわからないことばかり。殉教?ラッパ、鉢の裁きの中を守られる?自分だけ生き残っても、、。信仰を貫ける?反キリストが自らを神と名乗り、拝ませるに至ってから再臨まで3年半もあるの?などなど。知らないうちに世の中は悪が善とされ、個人の権利や自由は奪い取られているようです。目下の急務は置かれたところで少しでも贖いと救いを伝えることとし、励んで行きたいと思います。学びに感謝します。

  2. 今日も充実した御言葉の学びを感謝します。黙示録は難しいだけに16章のおさらいをして下さったこと感謝です。少しずつ理解ができ、全体像もつかめてきました。これからの世界がますます生き辛くなる話がありました。善は悪に、悪は善に歪められた尺度で世の中は計られるようになる。その兆しが始まっている例を聞きながら、着々とサタンの勢力が増していること、分断が静かに浸透、広がっていると思わされました。又、福音を述べ伝える難しさに対抗するには「執り成しの祈り」をする事だという講師の言葉が心に響きました。

  3. 16章をわかりやすくまとめて説明してくださったので、復習・整理できて良かったです。17章、丁寧な講義に感謝します。聖書預言が過去に実際に起こったのであれば、未来預言も必ず成就します。しかし終末末期の出来事に関しては想像を絶するような状況で、今の自分には頭では理解出来たとしても、なかなか実感がわかないというのが正直な思いです。信仰を最後まで保ち続ける人は必ず守られるという確信を自分のものとし、必要以上に恐れることなく、日々主を見上げながら歩みたいと思います。何よりもまだイエスさまを受け入れていない愛する方々の救いのために、真剣に執り成していきます。そして、今後の世界の動向にも注意をはらいながら、時の兆しを見分けれるよう、み言葉の学びを続けていきたいと思います。ありがとうございました。

  4. とてもよくまとめてくださっていて、分かりやすく感謝でした。最後に執り成しの祈り、祈るしかないところを体験しています。神の最善のご計画がなりますようにと祈る日々です。真実が全て明らかになりますように。闇は光に勝てない…と宣言しています。

  5. 患難時代最後の出来事、七つの鉢、大淫婦、獣…少しずつ理解が進んできています。今日のメッセージの中で特に人類救済主義に関してのアメリカの統計が興味深かったです。キリスト教の理念に基づいて建国された国がどんどん悪魔化されてしまっている気がして心痛いです。しかしそのような中でも信仰者の37%が聖書が主張する「普遍救済主義」を信じていることは幸いです。自国のためにも、また世界のためにも正しい信仰を保ち続けて力を発揮してほしいと願います。一方で、日本はどうなのだろうかと思わされます。「万人救済主義」、99%がまだ未信者であると言われているこの国において、本当に誰でもが救いの恵みに与れるのであればどんなにか良いでしょう。イエスさまを信じる信仰を持つことは本当に狭き門!選択の自由が奪われてしまう前に福音を宣べ伝えることの大切さを改めて実感させられています。主がこの国を憐れみ救ってくださいますように…。