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第92回 ヨハネの黙示録 その14

レポート

2023年3月14日に第92回ヨシェルの会が開催されました。出席者は12名。

寒暖の繰り返しと例年よりも多い花粉、様々な災いが終息せずに続くさなか、時間だけが確実に着実に進んでいく様を感じます。現実が絶望に満たされるのではないかと危惧する間に、黙示録は最後のステージに進みます。災いの後に待つもの、信じ耐えしのいだ先にあるもの。語られてきた災いも想像を絶するものでしたが、今回語られた希望も想像を超えていきます。語られる師と参加/視聴して下さる皆様と主の導きに、只々心から感謝します。

今日のタイトルは「ヨハネの黙示録 その14」。

学ぶ聖書箇所は、ヨハネの黙示録21章1節〜22章5節。新しい天と新しい地、勝利を得る者、第二の死、都…、信じるものへの希望がほとんどです。耐え忍ぶことの大切さが語り続けられてきたせいもあり、眩しすぎると感じてしまうほどの光景が描かれます。

今まで学んできた耐え難い状況と、耐え忍ぶことへの励ましの先にある光り輝く希望。正直に書くと違和感が先立ちます。宝石に囲まれた王座的な場所とは間逆な生活を説いてきたのではなかったのか、という疑問。この贅沢に見えるものを目指していたのだろうかという不審感。どちらかと言えば「清貧」を志向するべきではないのだろうかという拒否反応。すごい光景だと分かりつつ、きらびやか過ぎて脳内で何かネガティブなざわめきが生じます。

でも、これを書いているのはヨハネです。福音書を「光は闇の中に輝いている」と書き始めたヨハネです。著者自身を考えたときに、神がヨハネを著者に選ばれたのだと考えたときに、宝石の放つ光の意味が少し変わりました。ヨハネには、普通の人には見えない光が見えているのかもしれないのですから。

そう言えば、旧約聖書で神のご臨在(シェキナ、栄光)が記述される場面は、何かしら厳かな光に満たされている気がします。畏怖の念と神々しさ、幾つもの表現しにくい神聖さの先におられる神。触れることが許されない領域こそが聖所。その神とともにいる空間は、普通に考えられる空間であるはずがありません。

想像を超えているという意味では、死のない世界も、悲しみも苦しみもない世界も、海(境界線)のない世界も、邪悪さのない世界も、正しいことを止めるものがない世界も見たことがありません。今回学んだ箇所は、まさに未踏の地ばかりが続いています。

神は「すべてを新しくする(黙21:5)」と言います。イエスは「場所を用意しに行く(ヨハネ14:2)」と告げています。そして緑豊かなエデンの園で生まれたアダムの末裔を、光り輝く新しい地に住まわせます。

ちなみに、日本語で名前がついている色は約500あります。パソコンのモニターが再現できるのは約1677万色です。新しい地は、更に多くの色で彩られて私たちを待っているのかもしれません。それらは眩いとしか言いようのない世界なのでしょう。ヨハネはそれらを宝石で表現していますが、違う感性で表現できるものかもしれません。宝石の山には興味はない者にも、光の織りなす情景には憧れます。そして、それは行かなければ分からない世界であり、そこに行くために生まれたと信じたくなります。

今回学んだ箇所の中で、新しい地に迎えられない人たちの記述は1節(黙21:8)だけです。神よりも人を恐れる、神を信頼しない、邪悪なことを行う、命を奪う、嘘を口にする…随分と当たり前の条件が並んでいます。少しのキッカケさえあれば、その方たちとも一緒に新しい地に向かえます。信仰者にとって大切な警告も示唆もアドバイスも、今回もたくさん語られました。音声動画・資料を通して更に深くお学び下さい。

参考)和の色 - 色の名前と色見本

感想

  1. 黙示録も最後の2章となりました。新しい天と新しい地に、聖なる都である新しいエルサレムが神のみもとを出て天から降りてくる。そして、「小羊のいのちの書」に名が書いてある者だけがそこに入ることができる。そこにはいのちの水の川といのちの木がありますが、これは唯一真の神の御力によるエデンの園の再創造でしょうか。その恵みはすべての人に差し出されているのです。この預言を知った私たちに委ねられた務めを果たす責任を思わされます。学びに感謝します。

  2. 現存の天地が消え去った後、新しいエルサレム、素晴らしい神の都が降りてくる。それも月をすっぽり包む立方体の御国が!城壁、12の真珠の門、水晶のように輝くいのちの水の川、いのちの木になる12の実、音楽があり、讃美歌が聞こえ、土台石の宝石は虹色に輝き、都は透き通ったガラスに似た金でできている等々。これから来るであろう困難や迫害、艱難に打ち勝つには天の御国を自分の内にしっかりと思い描いておくことが力になると思いました。 エントロピーや金を精錬すると透き通るという解説、また直線光と屈折光など化学の話が興味深く面白かったです。

  3. 新しい創造・新天新地、神の都の描写、なんと壮大で美しいのでしょう!永遠の神の都に関してはもしかしたら形や制限などはないのではないかと思っていました。故に使徒ヨハネ は自分が置かれている現存の地から、またメシアの支配される千年王国の状態から、永遠の神の都を見て、彼が持っている知恵や言葉で描写しているという説明に納得がいきました。神の都は私たちが想像も出来ないような、言葉では表現できないような、本当に見事で素晴らしいところ、神の完成品なのだと思います。そこで神と共に永遠を過ごせることはなんという光栄・特権でしょうか。悪が支配しているこの地においては悲しみや痛み、苦しみがなくなることはありません。しかし私たちが目を天に向ける時、そこに希望があります。神は全ての人が永遠の都に入ることを望んでおられます。改めて救われる魂が起こされるよう、お祈りしていきたいと思わされました。貴重な学び、ありがとうございました。

  4. 今回も丁寧に学びを進めてくださり、感謝です。艱難期、千年王国、そしていよいよ聖なる神の都の実現。神の国を待ち望み、耐え忍んでいる人にとってのグッドニュースです。都の描写に使われている宝石に関する考察や熱力学の法則に関しての言及、グリーンエネルギーに関する指摘なども興味深かったです。聖書の確かさと神さまの知恵とデザインの一貫性、改めてすごいと思わされました。

  5. 天国を示されて、うれしくなりました。第三神殿についての説明を聞きたいです。